雨のち晴れ

SACHI(中1)

「ポツポツポツ。」 雨が降ってきた。「ポツン。」 道の少しくぼんでいる所の上に一滴の雨粒が着地する。雨粒はひとりぼっち。雨粒はただ友達が来るのを待っていた。「ポチャ。」 二粒目到着。これでもう雨粒は一人じゃない。「ポチャ、ポチャ、ポチャン。」 次々に雨粒が到着する。あっという間に小さな水たまりができた。
 やがて、雨は止み、太陽が雲のすき間から顔をのぞかせた。「さようなら」の時間が近づいている。太陽は、容赦なくアスファルトをジリジリと照りつける。一人、また一人といなくなっていく。雨粒はまた一人ぼっちだ。でも、すぐにこの雨粒も、広大な大空に吸い込まれていった。


「雨のち晴れ」とういタイトルに合う作文を書いてください、という課題に対して書かれた創作です。
 物語を追っていると水の循環を表しているようですが、雨粒を表現する上で擬人法が効果的に使われているためか、どこか寂しさや切なさを感じます。読み方によっては雨粒の話を書きながらも比喩的に人の一生を描いているようにも感じられます。この地上に姿を表す時、天に登って行く時、人も雨粒もひとりぼっちなのですね。
 この作品を読んでいたら、人の一生があっという間に通り過ぎて行くように感じられ、だからこそ、その間に出会う友人や様々な出会いを大切にしなくてはなぁ、などとしみじみ思いました。読み手にその意味を預ける形をとったこの作品、僕にはしみじみとした余韻を残してくれました。

塾長

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