1年と少しが経ちました

オンライン塾業をするようになり1年余り。当初は、教室でできたのに、オンラインではできないことばかりに目が行ってしまいがちでした。最近になってようやく少しずつですが、オンラインの良さも感じるようになりました。

教室でできていたのに今はできないことの代表例が共通の体験をすること。僕らは季節の節目には必ず塾近辺を散歩し、四季の変化を作文に取り入れるよう工夫していました。それ以外にも一緒にゲームをする。お菓子を食べて、その味を文章にしてみるなどなど、実体験に基づく作文は楽しくもあり、具体的で初心者にもとっつきやすく、良い点がたくさんありました。

もっともオンラインが全て悪いわけではありません。何かの体験をするために当てていた時間は、今は各生徒の作文をゆっくりと紹介する時間になりました。加えて、授業のスタイルの変化に伴い、以前は80分間の授業の中で無理やり作文を仕上げていた部分もありましたが、現在は次回授業までに書くという風に変わり、書く上での時間的余裕が生まれました。その結果、オンラインになってからの方が文章に深みが出たり、長文を書くようになったりする人も多くいます。

オンライン授業を始めて1年余り。失くしたものを嘆いたり、昔と同じことをしようとして悩んだりする時期を乗り越え、ようやく今の環境ならではの良さに目を向けられるようになってきました。

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