気分転換

HARUTO.H(中3)

 落ちてくる雨粒が段々と少なくなり雨が静かに引いていった。人々は、空を見上げ手を前に出す。雨が止んだのを確認すると彼らは傘を折りたたみ始めた。傘の上に残っていた雨粒たちは地面に落ちて小さな水たまりを作っていく。

 雲の切れ端から、太陽が顔を出し、天使の梯子が地上まで伸びてくる。地面が海のようにきらきらと輝き始め、彼らを、街全体を優しく包む。雨が降っていた時の陰鬱とした空気とは正反対にすべてが活気を取り戻す。

 「ああ、これからもやっていける。」

 そんな雰囲気が漂い始め、時がまた進む。




 雨上がりと聞いて思うことを自由に書くという課題に対して書かれた作文です。

 一つ一つ拾い集めるように丁寧に書かれた描写を読んでいると、雨が上がりそこから徐々に街や人の気配が変わっていく様子が感じ取れました。前半では身近に見えるものを書き、後半は少し俯瞰して広い範囲を捉えるようにして書かれています。視点が近いところから遠くへ変わることで空間が広がっていくような感覚を受けました。最後は静かですが前向きな言葉でHARUTO君自身が持つ雨上がりに対するイメージが示されています。

 日常の中で繰り返される小さな出来事を題材に書けるようになったところに大きな進歩を感じました。

塾長

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