楽しみのある毎日を

HARUTO H. (中3)

 外では、霧雨が今日の朝から降っている。僕は、毎朝起きたらランニングすることを日課にしていた。ランニングコースは、通学路。約三キロメートルの道のりだ。走り終わったら、家に戻り制服に着替え学校に登校している。ランニング中は、朝が早いためなのかいつも人通りは少ない。ただ、その反面よく同じ人を見る。

 今日は、雨だからいつもよりも歩いている人は少ないかな…そう思いながら靴を履き外に出た。ドアを開けると、涼しい風と同時に細かい雨が降りこんできた。このぐらいの雨なら走ることはできるだろう。そう思いながら、靴ひもを結び直した。たんたんたん。一定のリズムで走り出す。たんたんたん。ぱちゃ。水たまりができている。

 「おはよー」いつもの人が声をかけてきた。「おはようございます。」毎朝走っていると声をかけてくれる人がいる。こう声を掛けられると元気が出てスピードが上がったように感じられる。たんたんたん。たんたんたん。ぱちゃ。雨が降っていたけれど、いつもよりも心地よく走れた。この習慣はこれからも続けていきたい。歩いている人に元気をもらうためにも。




「秋の雨」、「通学路」、「いつも見かけていた人」の三つの要素を入れて書くという課題に対する作文です。

 以前からHARUTO君は一般的な作文を書くときでも詩のように書くことがあるのですが、今回は擬音の部分が詩のように響き、良い効果を作文全体に与えてくれています。「たんたんたん。」では主人公がリズム良く走る姿が、「ぱちゃ。」では足元の水たまりの映像が、それぞれ自然に浮かんできます。特に後半では「たんたんたん。」を2度重ねて使うことでスピードも気持ちも上がっていく感覚までもが表現されていました。
 擬音語の繰り返しを上手に使うことで説明的ならずに、秋雨の朝の場面が、より臨場感を感じさせてくれる文章で書かれていました。

塾長

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