子ども達はなぜ、作文を嫌いになるのでしょう?
作文クラスに参加してくれた子ども達は、「作文は苦手!」と言っていたお子さんも含めて、ほとんどの場合、作文を好きになってくれます。作文が大きらいだった子ども達は、 書きたいことが見つからないまま、ただ原稿用紙を突きつけられて、自分が思っていないことや書きたくないことを書かされているうちに、作文が嫌いになってしまったのです。
それはネタがないまま寿司を握れと言われているようなもの。あるいは、好きでもない人にラブレターを書かされているようなものかもしれません。ネタが無ければ寿司は握れないし、好きだという気持ちがなければラブレターになりません。
「書かなきゃいけないから書く。」ことと、「自分の中にあることを表現する。」ことは全く違う作業なのです。当然、後者の方が自然な行為だし、楽しいものです。子ども達だって、言いたいことや伝えたいことがたくさんあるのです。
当塾では、まずは書く材料を探すコツをお教えして、文章を長く書けるようになること目指します。つまり「書くことがない」を無くすことから始めます。
書かなきゃから、書きたいへ。
作文クラスで最終的に目指すのは、コミュニケーションの手段としての作文技術を身に付けること。つまり、誰かに何かを伝えたいときに、文章を使ってそれを伝える技術を身に付けることです。伝えたいことも、伝えたい時も、一人一人違うし、自由です。
大切な人への感謝の言葉を贈りたい。
自分の感動を誰かに伝えたい。
この美味しさをどうしても知って欲しい。
それらができるようになったとき、 学校の作文だって上手くなっているのです。時には読書感想文で褒められることもあれば、生徒代表で挨拶することもあるのです。
必要に応じて、テスト対策としての作文の練習をする場合もあります。でも、結局はそれさえも、伝えたい何かを相手に伝える技術を身に付けることに繋がっているのです。
子供達は作文クラスで一緒に練習を重ねるうちに、自分でもそれができることに気づき始めます。その時、子ども達の気持ちは『書かなきゃ』から『書きたい』へ変わり始めるのです。
自分の気持ちが動いた時が、上手くなるチャンスです。
楽しかった時、うれしかった時、自分はどんな仕草をしたか?周りにいた人は何を言ってくれたか?その時に目に映っていたものは何だったか?など、自分の気持ちが動いた時に起こったことを考え、思い出して書くよう指導します。この頃にはもう、全てを「楽しかったです。またやりたいです。」というお決まりのフレーズでまとめることはなくなっています。
作文はいつまでにスタートするのが理想的?
この答えは一つではないと思いますが、当塾ではお子様が思春期に入り色々な思いを心の中に抱え始める頃までに、作文の技術を持っていて欲しいなと考えます。そうすることで、例えば創作の中の登場人物に思春期のイライラやモヤモヤを代弁させたり、口には出せない思いを作文に書いたりすることができるようになり、自分の考えを整理するのにも役立つからです。
さあ、始めましょう!
体験授業では簡単なことから始めます。最初の目標は原稿用紙に五行書くことです。お問い合わせページよりお気軽にお申し込みください。