作文教室が作文を書かない日
作文を書かない日もあります
作文教室のUEDA学習塾では、時にはまったく作文を書かない日があります。例えば、生徒たちと一緒に絵を描くことも。その理由を少しご紹介します。実は今年の年始の第1週目の授業がまさにそんな日でした。
作文の代わりにお絵描き?
「絵を描く」だなんて、何を遊んでるの?という声が聞こえてきそうですが、半分はその通りで、半分は一応意味があります。この時は「年末年始に関係する物や事柄の絵を描く」というお題で、順番を決めて1人ずつ交代でZoomのホワイトボードに描いていきました。ルールは2つ。「下手でも誰か他の人が何の絵か分かってくれればOK」「制限時間の90秒以内に描けなかったら、その人の負け」それだけです。
負けたからといってペナルティがあるわけでもなければ、勝ったからといってご褒美があるわけでもありません。それでも、皆が集中して一生懸命描くのが面白いところ。一つ描いては、他人の絵を見ながら自分の番が来る前に次の絵を必死に考える、という作業が繰り返されていきました。いくつかのクラスでやったところ、3人で30個以上描くなど思いの外、子どもたちは日本の年末年始の行事や風習をよく知っている事が分かりました。「一富士二鷹三茄子の茄子」や最近あまり見かけない「福笑い」などは、むしろよく知ってたね!と驚きました。
お絵描きの教育的意義?
さて、半分は一応意味があると書きましたので、それについても触れておきます。日頃から作文を書くときに一番困るのは出されたお題について、「何も浮かばない」という状態になることです。しかし、ほとんどの場合、全くアイディアがないのではなく、考えるのが少し面倒なだけ。ですから、自分の頭の中には思いの外、たくさんのアイディアが眠っていること、それを引き出すのはちょっと頑張ればできてしまうことを経験してもらいたかったのです。この時は遊びですから、ストレスもなく次々と年末年始に関係することがらが出てきました。実際、どのクラスでも最終的にGive Upして負けてしまったのは僕でしたから。大人になってしまった僕の脳みそなど及ばないほど、若い人の脳の記憶は柔軟でそこから何かを引き出す力にも頼もしいものがありました。そんなわけで、「作文のアイディア」を捻り出す感覚、何かを思い出す感覚を感じてもらうことで「発想力を鍛える」ための遊びだったのです。
遊びも大事
コロナ禍以前のUEDA学習塾が教室を借りて対面で授業をやっていた頃には、今以上にこのような遊びの時間は多くありました。オンライン環境でお互いがモニターという狭い空間を眺めながらの授業スタイルになってからは、楽しい実体験を共有することは難しくなりました。それでも、たまには今回のように、遊びながら脳みそを刺激する時間も必要です。シュールで可愛い絵の数々に笑いの絶えない授業時間を共にするだけでも、その時間も作文教室での時間の一部だと感じてもらうことで、作文そのものを好きになってもらえるかもしれないのですから。
ぜひ、作文教室UEDA学習塾でしか体験できない特別な授業をお試しください!詳細はこちらをご覧ください。
© 2025 UEDA学習塾. 無断転載を禁じます。