おはよう、こんにちは、そしてさようなら

HARUTO(中2)

チクタクチクタク
サクラさんが眠ってる
チクタクチクタク
春が来るまで眠ってる 

ふわりふわり
春がゆっくりやってくる
ふわりふわり
起きて、起きて
優しく呼びかけながらやってくる 

サクサクサクサク
冬がだんだん溶けてゆく
サクサクサクサク
冬がだんだん消えてゆく




 春一番をテーマに自由に書くという課題に対して、HARUTO君は当塾では珍しい詩を書いてくれました。
 擬人化された桜が眠る傍には目覚まし時計でもあるのでしょうか。冒頭のチクタクチクタクは、読む人に、サクラが目覚める時間が迫っていることを感じさせます。桜の擬人化によって、季節の流れという大きな存在を扱いながらも、親しみを感じさせてくれます。
 春がやってくる様子を「ふわりふわり」としたことから、まるで空から季節が舞い降りてくるようなイメージを抱きました。
 また、「冬がだんだん溶けてゆく」「冬がだんだん消えてゆく」にある冬の部分は、本来は雪が当てはまりそうですが、あえて冬にしたところが印象的でした。

 当塾では詩は教えていないのですが、このところのHARUTO君の書く文章を読んでいると、通常の作文の中にも詩を連想させるようなフレーズが入ってくることが多くあります。言葉の響きを楽しんだり、繰り返すことの効果を狙ったりと、自分のスタイルを模索しているようです。色々なことを試す姿勢は頼もしく、今後のさらなる進化が楽しみです。

 ところで、今年関東で春一番が吹いたのは観測史上最速の2月4日でした。その直後に書かれた作品ですから、本来もっと早く載せるべきところ、すっかり季節は次に向かって進んでしまいました。掲載が遅くなってしまい申し訳ありませんでした!

塾長

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