ご挨拶にかえて

 

 2015年より、UEDA学習塾は作文に特化した作文塾となります。

 

 皆さんは、何かを考える時、何語で考えますか?

 もしも日本語で考える方であれば、国語力は間違いなく全ての思考の支えとなります。だからこそUEDA学習塾では国語力をもっとも大切なものと考えています。

 しかし一般の学習塾だった時代からUEDA学習塾には国語という科目があり ませんでした。代わ りに作文という科目があったからです。

 では、なぜ国語ではなく作文なのでしょう。

 

 話はさかのぼります。

 少人数制を特徴とした学習塾として、ひとりひとりに合う授業とは何かを模索していた頃、ある小学生のお母様から作文を教えてほしいというリクエストを頂 きました。当 時は一般的な塾用の教材を使って国語の授業は行っていましたが、まだ作文クラスはありませんでした。しかし、中学を受験するために必要とされる文章を書く 力をつけるためには、国語の読解問題を中心にした問題集をやっているだけでは不足でした。そこで、思 い切って小学6年生の国語を2カ月という期限付きで作文に変えてみたのです。

 

 果たして2カ月後、そこで勉強していた3人は、予想外にも作文を楽しんで書くようになっていました。当時の作文の授業といえば、私自身まだ作文 の教え方に対するノウハウも何もない状態だったため、今思えば厳しすぎるくらい何の遠慮もなく添削していました。3人からすれば、書いても書いても、赤ペ ンでざっくりと削られたり、直されたりするという具合です。それでも、彼らは書くことが好きなように見えたのです。

 同時に国語という科目そのものに対する苦手意識や嫌いだという意識が薄れ、国語に対して積極的に挑む姿勢が見えてきました。国語の問題集を解いているだ けの時にはピンと来ていなかった、物語文の設問に対する理解も深まりました。なぜなら感情に合わせて自分ならどんな行動をしたり、発言をしたりするか、作 文を書く中で考えていたからです。そして3人の国語の時間は、彼らが卒業するまで作文の授業になりました。

 

 それから時が流れ、全ての国語の授業は作文の授業として生まれ変わりました。さらに試行錯誤は続き、互いに刺激し合えることを重視して作文に関しては少 人数制をやめたり、より自由に自分を表現することを目指し創作を中心に行う土曜日クラスが生まれたりしました。内容的にも、直接五 感で感じたものを書くために季節ごとの散歩を取り入れたり、起承転結をそれぞれ別の人が書くリレー作文をしてみたり、という具合に常に変化してきました。

 

 ただ、一貫して思うのは、子供達は皆、伝えたい、表現したい何かを持っていて、それを引き出すために作文が有効であるということ。そして作文を通して、 自分を表現し、自分と向き合うことは、国語力を身につける上で非常に有効だということです。

 

 UEDA学習塾に国語という科目が無かった理由は以上の通りです。そして2015年度より、UEDA学習塾は作文塾として活動を進めてまいります。これ までは作文クラスの数が少なく、ご希望が集中するクラスでは入塾をお断りするケースが多くみられました。選べる曜日や時間を増やし、これまで以上に多くの お子様の作文を学んでみたいという気持ちにお応えできるよう、体勢を整えたいと考えました。

 

 作文で身に付けた国語力は、数学の問題文を理解する力となり、英語の長文を把握する力となり、やがては全ての科目の助けになるはずです。そして、作文で 自分の気持ちを正確に伝えられるようになることで得たコミュニケーション能力は、社会人になっても強い武器となるでしょう。

 

 確かに、ある程度まで数学のテストの点を上げたいだけならば、数学だけを勉強すれば早いでしょう。他の科目も同様です。しかし、もっと大きな力を得たい のであれば、国語力をつけ、それと並行して他の科目の勉強をするのが良いでしょう。

 

 最後に、UEDA学習塾は個人塾です。大手の塾のような情報力はございません。中学受験専門のクラスもありません。しかし塾生の中には、中学受験 を目指している小学生もいれば、難関高校を目指す中学生もいます。また、受験に関係なく苦手な国語を克服するために通ってくれている小中学生もいます。さ らには書く ことが好きな高校生もいます。これからの時代、益々必要とされる文章力、コミュニケーション力強化のため、UEDA学習塾を広くご活用いただければ幸いで す。

 

2015年1月 UEDA学習塾 塾長 上田和寛

 

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